出張でコペンハーゲンに来ています。今回はソーシャル・デザインがテーマです。ITUに在外研究で来ていらっしゃる上平先生@専修大にいろいろなところを紹介いただきました。北欧はデザインで有名ですが、モノだけではない、社会課題や文脈を踏まえてのソーシャル・デザインが随所にしっかりしているなぁということを強く感じました。
Norrebroエリアを訪問しました。Norrebroは治安の良くないエリアということですが、最近は若者が集まり、カフェや雑貨屋などが見られるようになり、街のイメージが変わったということでした。そのきっかけは「Superkilen」というストリート兼公園スペースということでした。鮮やかな色彩をベースに、巨大ブランコ、ムエタイのリングなど、そこに暮らすさまざまな国の人達が自分の国にある馴染みのある、そして少し「?」なもののコピーが置かれています。
また夕食は中心街にほど近い、「Rub&Stub」というレストランを訪れました。ここはパートナーから食材の寄付を受け、ボランティアが食材の回収、レストランの運営を行います。実際、メニューのチョイスの余地がほぼなかったのでその日その日でメニューを決め提供しているようです。(十分、安く美味しかったです!)そこでの収益は単に寄付というわけではなく、「Rub&Stub」のボランティアがDanish Refugee Councilとどのプロジェクトに寄付するかを決定するということでした。単に寄付を募る、直接的にボランティアをする、意識を高めるように呼びかける、ではない形を展開しているところが興味深く感じました。