昨年に引き続き同志社女子大学上田ゼミによるParty of the Futureに参加しに吉野にあるネオミュージアムに行ってきました。あ、新しいネオミュージアムのwebページもできたそうです!→http://neo-museum.com/
Playful Learningをメインにしながらも今年のフィーチャーは「Dramatic Intelligence」
上田先生曰く「AIに対して、僕たちはDI: Dramatic IntelligenceをもっとCultivateしていこう!」
パフォーマンスやカフェの設計など随所にDramaticが入れていました。大きなワークとしては、8-9人がランダムに組み合わされたテーマで1日で3分の作品をつくり、撮影する「Dramatic Dramaワーク」を行いました。(ちなみに松下はバナナ×アイドルというテーマで行いました笑)
とはいえ、ワークもさることながらこのDIってどんなもの?そもそもDramaticって?ということでTalk Sessionもありました。
長岡先生@法政大は三文オペラで有名なブレヒトから。ブレヒトは演劇を「美食」と指摘しました。美味しいけど栄養にならない。つまりその瞬間は楽しいけども劇場から一歩出たらその満足が継続しないという批判です。こうしたブレヒトの演劇への批判はそっくりそのままワークショップにも当てはまるのだと。Dramaticをテーマにしそれに向き合う私たちはこうした「ブレヒトの呪い」を解く時期に来ているのだ!というメッセージでした。
山田さん@東大からはPlayful LearningとDramaticとの関連について、ネオミュージアムの存在、構造などがありそこで何かをつくるというそこにDramaticとの関連性があるのだというお話だったかと思います。実は前夜同じ部屋で上田先生交えて深夜までお話しました。Dramaticに自分を駆り立てるメンタリティを仮に?Dramatic Driverという言葉で考えられるのではないかというお話も併せて印象的でした。
松下からはDramatic IntelligenceあるいはDramatic LearningはDになぞらえて3Dモデルで捉えることができるんじゃないかというお話をしました。つまり、Demo(つくる・見せる)→Dilemma(ジレンマ)→Deepen(深める) という流れです。話しているうちに上田先生もdiscussionやdiffusionなんかもあるよねという流れになり、まとめると次のように5Dサイクルかなと。
- Demo
つくり、見せる「舞台」に立つことから始めよう。そこにはやるときまってからの準備、立つことへの不安、でもやるんだという覚悟なども含まれるのではないかと思います。
- Dilemma
実際につくって、見せているうちにこれでよいのか?とか見ている人の反応は?さらにはこれが何になるんだろう?みたいな葛藤状態に陥ります。
- Discussion
葛藤状態は決して悪いことだけではなく、じゃあこうしてみたら、とか次はこうするほうがいいかも、とか議論をするきっかけやその問いを生み出すパワーになります。
- Deepen
そうした議論を通じて、私たちはより知識を深めたり、経験を意味づけたりできる。
- Diffusion
こうした経験を発信したり、他の場所でやってみる、という拡張していく。
ゼミでも演劇的要素を入れたリフレクション・プロジェクトを進めているので東京に戻ってこうしたサイクルで活動デザインできるかなど早速試してみたいと思います。
PoFで話すということを聞いてから、いろいろ演劇とは、みたいなことも調べながら考えていましたが、もちろん?予定通りに話すというよりも、現地で他の方々のお話を聞いたり、自分の話をする中で変化していきました。こうした無茶ぶりから引き出される、あるいはストレッチされる感覚というのは、大学で講義をしているとあまりないので、そういった意味で自分にとっても学びや成長の機会になっているなと思います。