12月のこの時期は卒論はもちろんですが、ゼミレンジャーが大きなイベントとしてありました。
ゼミレンジャーは2014年から、実践女子大学・松下ゼミ、同志社女子大学・上田ゼミ、法政大学・長岡ゼミ、慶應義塾大学・牛島ゼミ、立教大学・舘野先生ゆかりのみなさんという5大学で始まったラーニング・イベントです。
これらのゼミはプロジェクトやパフォーマンス、越境などをゼミ活動として行っているのですが、なかなか他の人に伝わりづらい、やっているゼミ生本人も分かっているけど説明しづらいというゼミです。じゃあ、それぞれどんなことをやっていて、どう思っているのか?を一堂に会してやりましょう!という思いでスタートしました。
2014年の様子はこちら↓
今年は東京都市大学も加わり6大学での開催でした。同志社女子・上田ゼミ、法政・長岡ゼミ、慶應・牛島ゼミ、東京都市・岡部ゼミ、立教大学・舘野さんとその道?の人たちが聞くと卒倒しそうな濃いメンバーを迎えて頭も体もフル回転の1日でした。
2015年の様子はこちら↓
最初は同志社女子大学・上田ゼミgirlsbandによるアイスブレイクです。風船を使ってPVを撮影するというものでした。各大学が色ごとに分かれて校舎で撮影を行います。
続いては立教大学・舘野先生による写真を使って経験をネットワーク化するワークショップです。それぞれが写真を持ち寄り、他大学の学生のストーリーを想像します。
50人以上いるので全部集めると壮観でした。
先生方のトークセッションでは、それぞれどういった思いでゼミでの活動を展開されているのか、その背景にあるのはどういった考えなのかをそれぞれ語ってもらい、その後ガチャトークを行いました。自分自身、メディア論や学習論などの文脈からゼミ活動をしていますが、ここで改めて話すことでいいリフレクションになりますし、他の先生方の学習観を聞くのもすごく参考になります。
自分のことで言うと、メディアを学ぶって業界の理解、メディア読み解きのリテラシーや制作スキルなどにフォーカスされがちですが、少なくとも社会系の学部でやっている以上、やはり社会の活動と結びつきながらメディアを位置付けて欲しいわけで、だからこそのプロジェクトなのかなと。最近、ソーシャルデザイン(と安易に言うと怒られそうですが…)と結びつけて活動することを意識しています。上田先生の言う「Active Learnerになる」というのはこうした活動の中で学生の学びがどのように展開しているのかを考えた時にいいキーワードになるなぁと思いました。
またPV撮影や写真ワークショップなどワークそのものにもふんだんにメディアを使いましたが、スクライビング(リアルタイムドキュメンテーション)やリフレクションムービーなども実施・活躍しました。
こうして見ると、ワークにおいて個人・グループ内でそれぞれの経験とイベントそのものの経験を選択、編集することでメタ認知し、ネットワーク化するデザインになっていたなぁと結果的に思いました。こういった意味でメディアと活動、経験、ワークショップなどの関係を見ていくのは今後、重要になってくるかなと思います。
幸い?好評につき来年はすでにこの時点で開催決定となりましたので、いろいろな企み・試みを仕込みつつ1年を過ごしたいと思います。