1/9は入学前の高校生を対象にしたPBLを行いました。
日本HPをクライアントに迎え、1/9と1/23の2日間で企業からの課題発表、ワークからプレゼンテーションまで行います。PBLはオープンキャンパスなど限られた時間ではなかなか伝えることが難しいのでこうした機会をなるべく作っていきたいと思ってできた企画でした。
松下はプログラム全体と特にアイスブレイクのデザインを行いました。もちろん2日間なのでやりたいことを絞る必要があります。今回、入学予定の皆さんに感じてほしいのは「ステージを意識し、針を振り切ること」です。
「ステージ」とは同志社女子大学・上田先生も言っていますが、知識伝達を重視する「schoolメタファー」から(に加えて?)、楽しませる・パフォーマンスをする「stageメタファー」への転換をイメージしています。
プレゼンテーションを考えても、内容はもちろんですが、一種の「ステージ」「パフォーマンス」としてジェスチャーなど体を動かすとか、恥ずかしがらずにということも重要になります。
大学という場、また渋谷という立地、また社会科学中心の学部という文脈で授業を受けるだけではなく、表現する、見てもらう場として自分が何をするのか、という姿勢を重視したいと思っています。
また「針を振り切る」というのは「厳しさ」と「楽しさ」の振れ幅をなるべく大きくしたいというものです。これはPBLをはじめ学びにとって大事な基礎力と思っています。
企業とのPBLをやっているとプレゼンにまとめるまでの大変さ、企業からの厳しいコメントなどそうした「厳しさ」を乗り越えてレジリエンスを鍛えていくというイメージが多いなぁと思います。そういった意味で「厳しさ」は重要。
一方、それを乗り越えるの「根性」「気合」メタファーで語られがちです。でもその「根性」「気合」は個人によったり、自動的に出てくるのではなくて、その背景には「やりがい」、もう少し言うとやはり「楽しさ」かなと思います。
近年、大学はもちろん中学校、高校などでもアクティブ・ラーニングが注目されていますが、こうした「根性」や「気合」が学生から自発的に出るのが主体性、アクティブ・ラーニングだという姿勢になると危ないなぁと感じています。一方で、根性や気合が出るように(見える?)「的確な指示・指導がきちっと組み込まれている」というのに何か違和感を感じてしまうのも正直なところです。
個人的にはもう少しメタな視点に立って「楽しさを仕込む」方に興味が向いています。まだまだ試行錯誤ですが。
*アイスブレイクではこのあたりも回収できるように、そして12月のゼミレンジャーにインスパイアされて「みんなでPVをつくる」というものにしました。PV制作ワークについてはまた後日、触れたいと思います。