先日、都立青山高校にジョブヨク×高校生ワークショップに実践女子・中央大学双方のゼミ生がメンター大学生として参加しました。松下も見学者としてワークショップやゼミ生の様子を見にいきました。8クラスにそれぞれ10名近くの大学生がファシリテーター、メンターとして付くので総勢おおよそ80名という大所帯で、それぞれ大学も異なる学生が集まりました。この高校出身の大学生が企画し、実践までこぎつけたということで、取りまとめも含め、本当にお疲れ様です。そして良い機会をありがとうございます。
10年後にどんな人になっていたいか?そのためには何が必要か?を中心に大学生も含めてグループで話してシェアをするというワークが中心でした。そしてそれを踏まえた上でどういった大学を目指して、どのようなことをやりたいか?を共有するという流れです。
今回の対象は1年生でした。自分の高校1年の頃を振り返ると、ワークショップもまだ広まっていない時代でしたし、大学生とこうして話すこと自体も緊張してできなかったのではないかなと。しかし、さすが進学校だけあってみなさんコミュニケーション能力も高く活発に大学生とのワークを進めておりました。いや、1年生でこれはすごいなと。
こうした素晴らしい大学生、高校生たちでした。が、ほめてばかりだとあれなので(笑)あえて違和感も書きます。1年生なので大学についてもそんなに考えていないかも知れませんが、圧倒的に多かったのが「とりあえず、一応、国公立大学」という言葉でした。もちろん、国公立大学志望自体が悪いというわけではなく、みなさんの「なぜ?」が聞きたかったなぁという気持ちです。別に○○という研究がしたいとか勉強・研究面でなくても、学費が安いとか、家から近いとか、東京以外が良いからとか、何でもいいのですが、そこに「why」が弱い・ないのが印象的でした。(もちろん、ワーク中に話していて全体共有の時間が短かったので言う時間がないというのもあったかも知れませんが…)
逆にそうしたwhyがないのに「国公立に行きたい」という願望があるのが不思議な感じでした。良くも悪くもよく教育されているということなのかも知れません。大学でやりたいこと、例えば留学とか、バイトとか、部活とか、友だちとかは割とスラスラ出てくるんですがね。それと国公立大学への進学とのつながりを知りたかったなぁという気持ちです。
しかし、翻って大学生も3年生は現在、就活中かと思いますが、「とりあえず、一応、上場企業」という意識と同じなのかもしれませんね。大学の4年間でできることって一体何なのか?という教育面と、こうした現代社会、若者意識という研究面双方で興味深い時間となりました。このあたり参加した大学生の皆さんはどうだったのでしょうか?この辺り、もう少し突っ込んで考える時間や機会が欲しいなぁ、作ってみたいなぁと思いました。