伯耆キッズプロジェクトはいよいよ本番の秋ツアーを行いました。20名近く参加したツアーでは子どもたちを対象に写真WSやハンバーガー作りなど大山の自然を感じられる学びが練りこまれています。大学生チームはその中でマシュマロチャレンジをアレンジしたネギタワー作りWSをデザイン・担当しました。
リハーサルなど準備をしっかりとしたものの、いろいろな変更など不安もありつつ当日を迎えましたが、子どもたちも積極的に参加してくれて楽しんでくれたのは、まずまず成功したのかなと思います。これから保護者も含めたフィードバックを分析していきたいと思います。
これであとは報告書、次へのアクションを考えるというところまで来ました。長丁場でしたが、みなさんお疲れ様でした。またツアー全体を組織、実行していただいたパワフル伯耆まちづくり推進協議会のみなさま、本当に感謝いたします。
このようにさまざまな個人、組織から学生にとっての貴重な学びの機会を提供していただく中で、個人的な振り返りとしては「つなげる・類推する力」、「巻き込み力・巻き込まれ力」という切り口で考えてみたいと思います。
授業やプロジェクトを運営する中で、さまざまな知識を教えないと単に頑張るだけになってしまうという話は前回しましたが、逆にそれぞれ専門の講義の中でこの知識はプロジェクトの◯◯に使える、と当てはめ過ぎるのも難しい(それ以前にそれぞれの先生方にプロジェクトの詳細を知ってもらうのはそれ以上に難しいかも…)。
そのため、学生自身がプロジェクトを進めていく中で、「あ、これって地域社会学でやったあれとつながるかも。コミュニケーション論で言っていたあれと似ているな」と、自ら知識と経験をつなげる・類推することを意外にしていないのかもと思いました。知識のネットワーク化はこれまでも指摘されていますが、そこに経験も含めてネットワーク化・構造化する時間はじっくり取りたいですね。
また、本来プロジェクトは自分たちがはじめ、他の人や組織のリソースをうまく頼ったり、協力してくれるようにしていく「巻き込み力」が重要で、それが身についていくということだったのですが、アクティブラーニングやPBLなど(学校・教員の「指導」する)カリキュラム・授業が増えてくると、興味あることに参加する「巻き込まれ力」にすり替わっているのではないか?と感じるようになっています。
もちろん、学生に対してドライブをかける最初の一歩としてそれも十分に「あり」だと思いますし、フォロワーも重要なのですが、こうした「巻き込まれ力」と「巻き込み力」を切り分けて考えてみるといろいろと試みや仕掛けができそうだなと思いました。